「練習試合の主審」平元文雄

「練習試合の主審」平元文雄

 先日、石部小学校で2・3年生の練習試合があって出かけました。試合に夢中になって試合を急ぎたいと心がはやるのでしょうか、お父さんやお母さんの前で少しでもかっこいいところを見せたいと思うからでしょうか、あせったり、力んだりしてしまうファールスローが多く見られました。たとえばタッチラインを確認せずにラインより前からスローイングしてしまう子、両足が地面に付かず投げる時に足があがってしまう子、頭の前方からボールを投げてしまう子等など・・・。いちいちとっていると大変と言わんばかり、苦笑しながらプレイを流しておられる主審もおられました。わからないでもないのですが、でも前述したプレイははっきりとしたファールスローです。きちっととってあげてほしいなと思いました。

ファールスローをすると、本来なら、その地点から、相手チームのスローインによってゲームは再開されるのですが、こんなことがありました。雲井チームの主審をされている方だったと思いますが、ファールスローがあった地点で笛を吹かれて、「なぜファールスローだったのか」を簡単にその子にわかるようにお話されて、その子にもう一度、スローイングのチャンスを与えられました。その子は前時のファールスローではなく正しいスローイングをしました。

素晴らしい主審だなと思って見ていました。公式戦では出来ませんが、練習試合ではこのようなレフリィングが私は大事だなと思います。特に小学校の低学年や中学年のサッカーをやり始めたばかりの子どもについては・・・。

その子にルールを知ってほしいという主審の思いが入っているのですから。