「ボールリフティング」平元文雄

「ボールリフティング 」平元文雄

 菩提寺サッカースポーツ少年団ではボールリフティングカードNO.1NO.2、NO.3とあってリフティングの項目がそれぞれのカードに記載されています。

 

 NO.1には、①フリー10回 ②右(左)足インステップ8回 ③もも7回④ヘディング5回 ⑤インステップ交互5回 の項目があり、この5項目全部を達成・合格してはじめてスパイクがはけるということになっています。

 ボールリフティングだけがサッカーの技術の全てではありませんが、出来るだけボールに多く触れる機会を増やしてほしいとの思いから、長年、団として取り組んでいます。

 同じ学年で同じように練習しながら、合格した子はスパイクがはけて、合格できない子はスパイクがはけないという不公平さに疑問を抱かれている方もおられるでしょうが、このNO.1の項目は頑張って練習したら合格できるもので、絶対に合格できないものではありません。また、小学生にはよくないということで、6年生になってもスパイクははかせず、運動靴で練習や試合をされている団もあるぐらいです。子どもたちに目標を持たせて取り組ませることも大事かなと思って続けています。

 5項目のうち、最後までクリアできないのはインステップ交互5回です。4回半まではできるのですが、最後の1回が触れなくて、なかなか合格できない子も多いです。でも、苦労して何回も挑戦し、全項目を達成した時の子どもたちの、「やった!」という表情は本当に輝いていて、こちらまで嬉しくなります。

 2年前にくも膜下出血を患い、奇跡的に生還したものの、子どもたちと一緒にプレイすることが難しい中で、私は今、ボールリフティングの指導に専念しています。リフティングも見本が見せられなくて口だけの指導になり、子どもたちには申し訳ないのですが・・・。

 先日、とりあえず目標としてきた5年生全員が合格できました。次は4年生に目を向けていきたいと考えています。NO.1に合格した子どもたちも、これに満足することなく、NO.2、NO.3の項目に挑戦していってほしいと思っています。

 何度も言いますが、ボールリフティングだけがサッカーの技術ではありません。でも、ボールに触れることを増やせる、少しの場所があれば出来るなどの利点もありますから、これからも、どんどんチャレンジしていってほしいと思っています。