「3つのB」平元文雄

「3つのB」平元文雄

 私が現役でサッカーをしていた頃、サッカーで大事なことで3つあると教えられた。1つはボディバランス、2つ目はボールコントロール、そして3つ目はブレインだった。いずれも英語で書くと最初にBが付くので私たちは3Bと呼んでいた。

 ところで、先週トヨタ・クラブW杯が日本で行われ、欧州代表のバルセロナが、南米代表のサントスを4-0で破り、優勝をはたした。テレビ観戦した子どもたちも多いだろう。もう少し、サントスが善戦するかと試合前は予想していたのだが、バルセロナの一方的な試合に終わってしまったのは少し残念だった。

 でも、大会最優秀選手に選ばれたメッシ選手のすごさは強烈なインパクトを与えてくれた。3Bで言うと、一つ目のボディバランス、ボールの取り合いで相手ディフェンダーと交錯しても普通なら倒れてしまうところなのに、すぐに体勢を立て直して、走り出している。トップスピードでいてもゴールキーパーをかわして落ち着いてシュートを決めた4点目などは圧巻であった。

 ボールコントロールで言えば、左足がボールを止めるにしても運ぶにしても中心だが、トラップミスがまずない。ボールが足元に吸いつけられるような感じである。

 そしてブレイン、これは状況判断力とでも言おうかな。1点目のゴールキーパーのポジションをよく見て、キーパーの頭越しに放ったループシュート、また、味方選手の動きをよく見て出したかかとのキック(ヒールパス)、ここがチャンスという時に動き出すアタックの速さ、また逆にミスをしたときに(ミスはほとんどないのだが)ディフェンスに戻る速さなど、素晴らしいものをたくさん見せてもらうことができた。

本当に文句なしの最優秀選手だと思う。

おそらくメッシ選手も小さい時からボールにさわってさわってつかんだ感覚や判断力があのプレイを生み出しているのだと思う。

 

菩提寺サッカースポーツ少年団で

サッカーを続けている子どもたちへ

 

めざそうメッシ選手!

そのためにはボールに数多く触れよう!

きっときっとうまくなっていくと思うよ!