「ごめん」平元文雄

「ごめん」平元文雄

 久しぶりに6年生の練習(ミニゲーム)を見ました。今まで6年生は人数が多いので2つのグループに分かれて練習していましたが、最近では一緒に練習しています。子どもたちを見ていると技術的には差はありますが、今日のミニゲームで言うと、Tくんの体を張って強いシュートを阻止したプレイ、Aくんのダイレクトシュート、Hくん、Sくん、Kくんの華麗なドリブルなど、お互いのチームの子どもたちのいいところを目で見て共有できるのはいいことだなーと思います。

 

 そんな中でこんな言葉を耳にしました。

 

Mくんが味方のYくんにパスを出そうとしましたが、パスがうまく渡らず、ボールはゴールラインを割ってしまいました。そこでミスパスをしたMくんは「Yくん、ごめん、ごめん」とミスを言葉としてYくんに伝えていました。そのあと、Yくんもセンターリングが味方にしっかりと渡らなかった時に「ごめん」と味方チームの仲間に謝っていました。

 

 みんな自分のプレイで一生懸命なためか、「ミスった」とはよく言いますが、言葉で自分のミスを謝って味方に伝えることは苦手です。自分のミスを他人のせいにする子はさすがにいませんが、自分がミスをしたときに、素直に、自分の気持ちを伝え謝ることは、サッカーというスポーツの中ではとても大事なことだなあと思います。

 

 あまり聞かれなかった「ごめん」という言葉が今日のミニゲームで2回も聴かれたことはとても嬉しい気持ちにさせてくれました。そして、『ごめん、ごめん』という言葉に対して『どんまい、どんまい』と返し仲間を励ませるそんなチームを目指したいなと思いました。

 

『サッカーは素敵な紳士をつくる』と言われています。

頑張れ、子どもたち!