「韓国遠征」平元文雄

「韓国遠征」平元文雄

 今から8年前になります。

甲賀ブロックトレセンチームが夏の4日間、韓国に出かけました。

水口ロータリークラブと韓国の富川ロータリークラブのご支援によるものでした。

水口ロータリークラブは事業の一つとして、青少年の健全育成を掲げておられて、姉妹クラブである韓国の富川ロータリークラブとの交流を図っておられます。水口ロータリークラブは約10年単位で、韓国青少年サッカークラブとの交流も深めてくださっています。韓国に出向いたり、韓国のチームを水口に招いたりしておられます。

そのほか毎年、水口ロータリー杯を実施したり(昨年迄で36回実施)、トレセンチームのユニフォームを新調したりと、行事面や資金面でも援助いただいています。

8年前の韓国遠征ですが、子どもたちは、綾野、カスティージョ水口、伴谷、希望が丘、甲南第一、土山、油日、小原、信楽、三雲東、FCボブサンズの総勢22名。

大人はスタッフとして甲賀ブロック長の阪口さん(油日SSS)、県の4種審判委員長をされていた園田さん(岩根フレースコ)トレセンコーチングスタッフとしては清水さん(柏木SSS)笠原さん(信楽SSS)中嶋さん(甲南FC){この3名の指導力は素晴らしかった}そして菩提寺SSSの平元、保護者1名、水口ロータリアン、ロータリーアクト多数でした。

4日間の日程で行われたのですが、Kリーグユースとも対戦でき、戦績は3勝1敗1分という好成績を収めることができました。

サッカーの試合だけでなく、韓国の伝統文化に触れられたことが良かったです。民族衣装を着られた人々の踊りや、景福宮などの建築文化も見学することができました。

そして、私が何よりよかったと思うのは、宿泊先が冨川市養護福祉施設「ニューホープハウス」だったことです。

子どもたちは、そこですぐに同年代の韓国の友だちと仲良くなりました。言葉が通じない中でも身振り手振りのジェスチャーを交えて、すぐに仲良くなっていきました。ホテルではなく、寝食を共にすることができる施設にしていただいてよかったと思いました。

私たち大人は「ニューホープハウス」の先生方の招きで、夕食後近くにある「チョキチョキ」というお店に出かけました。ビールを飲みながら片言の英語、身振り手振りで意見交換しました。なぜか、長い話になったのを今思いおこします。

とても気持ちのいい人ばかりでした。

こんなことがありました。

2日目でしたが、子どもがひとり熱を出して、私が一緒に病院に行ったのですが、診察の後、子どもは点滴をしてもらいました。その点滴が終わるのを待つ間から、私はお金の支払いはどうなるのだろうかと心配でたまりませんでした。最後、帰るときに気になることを尋ねたら、「NO MONEY」と言われてほっとしたことを覚えています。その後、試合会場まで送り届けていただきました。後でお聞きしたら、そこの病院長が冨川ロータリークラブの会長であったとのことをお聞きしました。

子どもたちにとっても、同行させていただいたスタッフにとっても、有意義な遠征となりました。


水口ロータリークラブさん、その節には本当にありがとうございました。

毎年開催していただいている水口ロータリー杯は勿論ですが、韓国の青少年とのサッカーを通しての交流がこれからも続くことを強くお願いしたいと思います。

最後に遠征に行かせていただいた子どもたち二人の思い出を載せてペンをおきたいと思います。


ぼくの思い出は、韓国の人たちと友だちになって仲よくなれたことです。最初は言葉も通じなかったけれど、通じなくても仲よくできました。韓国の人たちは、とてもやさしい人でした。ぼくもああいう風にやさしい人になりたいと思いました。


飛行機に乗るのも海外に行くのも初めてなので、すごく緊張しました。何回かお腹が痛くなり、とても辛かった時に、韓国の友だちが布団をひいてくれました。言葉も通じなかったけれど、ぼくの辛そうな表情が分かったのか、本当に嬉しかったです。


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コメント: 2
  • #1

    堀口です (月曜日, 16 2月 2015 23:36)

    懐かしい顔ぶれがp(^-^)q
    県トレスタッフとして皆さんと過ごしたあの時は、私の人生の中でも最高の思い出です!
    また皆で集まりたいですね(^-^ゞ

  • #2

    藤田コーチ (火曜日, 17 2月 2015 07:07)

    言葉は通じないけれど、、、この部分は大変感動しました。

    最近、同じ日本人同士でも会話が成立しないことが多々あるように思います。私もそういう一方的な会話を多々していると思います。

    そういうとき、言葉は通じないけれど相手を思いやる気持ちが躊躇なくスッと行動に移せる選手達、、、本来誰もが持っている力なのに、何がそれにブレーキや躊躇をさせる習慣として、働いてしまっていると、思いました。

    もちろん、私にも強力なブレーキが備わってしまいましたが、日々、これからも、そのブレーキと闘いたいと思います。

    しかし、園田さん、清水さん、監督、阪口さん、、、皆さん、お若い!もちろん、今でも。