「北風と太陽」平元文雄


「北風と太陽」平元文雄

 先日、イソップ寓話「北風と太陽」を読んでみました。季節は冬のお話かなと思いますが読みました。有名な寓話ですので、知っておられる方も多いと思います。旅人のコートを脱がそうとして北風と太陽が競うのですね。北風が強く吹くと、旅人はコートを放さず、より強く着込もうとします。でも片方、太陽の強さには勝てず、ついに旅人はコートを脱いでしまうというお話です。

 イソップのこのお話はキリストが生まれる500年も前に書かれているそうで、それが現在までも語り継がれているというのは、まずもって驚きです。

 私はスポーツ少年団の活動もこの太陽のようであらねばと思います。北風のごとく、力で威圧したら、よりかたくなに殻にとじこもろうとするだろうし、それよりは太陽のように、地道にじわじわと愛の力を伝え続けることが大事かなと思いました。

 少し話は違いますが、お盆休みが終わりました。当団では、私が監督をさせていただいてから、お盆、お正月、GWは基本的に練習や試合を入れていません。GW中は試合が入ることはありますが、お盆やお正月は、他のチームから試合の依頼があっても、お断りしています。

 菩提寺サッカースポーツ少年団のエリアは新興住宅地が多く、昔からの地域は数少ないです。したがって、団員のお父さんやお母さんの出身地も全国に散らばっています。お盆やお正月には子どもを連れて、実家に里帰りされる方も多いと思います。それをけってまで、サッカーの練習や試合が入るのはどうかなと思うからです。

 また、お盆やお正月には地域の行事がたくさんあります。「盆踊り大会」「花火大会」などは思い切り楽しんでほしいし、たまのお休み、家族でお出かけされるのも大事だと思うからです。

 するときはする、やめるときはやめる、オンとオフの切り替えはこれから、子どもたちが大きくなっていくうえでも大事でしょうし、特に、毎土日、ボランティアで子どもたちに関わってくださる指導者の方にも大切なことだなあと考えています。