「意識の共有ーみんながキャプテン」平元文雄

「意識の共有ーみんながキャプテン」平元文雄

 昨日、U-12リーグ第2節の試合が信楽運動公園で行われました。結果は1分1敗と残念な結果に終わってしまいました。2試合して思ったことは、子どもたちだけのミーティングの前に伝えました。

 

 でも、昨日は嬉しいことが一つありました。

 

 いつも試合に行くと、最後に準備や送迎をしてくださった保護者の方に、全員整列してお礼の言葉を言います。いつもならキャプテンがコメントを入れるのですが、昨日はキャプテン以外の子が呼びかけ人になっていました。メンバーを交替して言うことを子どもたち自身で決めたのなら、素晴らしいことだと私は思いました。
 昨年度の6年生チームも、キャプテンが呼びかけ人になっていたのですが、「一日応援ありがとうございました」というありきたりの挨拶になっているので、最後の挨拶は、その日のゲームの反省や、次に向けてがんばりたいことなど、色を付けて言うように働きかけました。
 低学年や中学年では、決まりきったことを言うだけで精一杯でしょうが、高学年なら、それぐらいの話をしてほしいと思ったわけです。これらは今年度のチームにも引き継がれています。
 もし、お礼の言葉をコーチの指示ではなく、順番にしていこうと決めたのなら、それは繰り返しますが素晴らしいことですし、今後も続けてほしいと思います。

 昨日の子どもたちだけのミーティングではキャプテンを中心にして、失点したシーンを思い出し、意見を出し合い、修正点を話し合っていましたが、キャプテンは作戦ボードまで持っていって話し合いに使っていました。すごいなと思いました。言葉だけのミーティングだと、集中して話し合うことが難しく、このような視覚に訴えるミーティングはいいなと思いました。
 このように話をまとめていくのはキャプテンが取り仕切るのでいいと思いますが、サッカーは団体競技ですから、何でもかんでもキャプテンが中心ではなく、 たとえば、今回のような最後の挨拶は交替でやってみる、また、招待試合で表彰していただくことがある場合なども、いつもキャプテンがもらうのではなく、いろんな人がもらえるように順番に回していくことなどが大切かなと考えます。
 それらはチームとしての意識の共有につながることですし、とても大事なことだと思っています。

 菩提寺SSSでは、練習の最初は小1時間、ボールタッチを中心とした練習メニューで1年生から6年生までやっています。その練習を進めるのも6年生です。キャプテンだけが進めるのではなく、6年生が順番にリーダーになって進めます。1年生から6年生まで同じ練習メニューという是非はありますが、6年生 が日替わりで練習を進めていくメリットはかなりあると思っています。
 みんなでやっていくこと、やらされる練習からやる練習へ、その中でサッカーに対する意識を高めていく、共有していくことが、少しでもできていったらいいですね。
 サッカーの練習以外の部分でも、今言ってきたことを育成していく部分はたくさんあると思います。
 指導者が細かいところまで心をくばることで、子どもたちは育っていくのじゃないか、できれば、子どもたちの中から「こうやろう」「こうやってみたい」ということが出てくれば最高に嬉しいです。


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コメント: 1
  • #1

    藤田コーチ (水曜日, 18 5月 2016 08:35)

    選手達だけの会議、貴重な時間だと思います。なるべく、コーチは同席しないようにします。
    終わりごろ、会議のまとめを聞くのがとても楽しみです。

    これからも、どんどん自分達で工夫して、やって欲しいと思います。