「U-12甲賀トレセン練習を見て」平元文雄

「Uー12甲賀トレセン練習を見て」平元文雄

 監督の奥村さんから、各チームの指導者が全然練習を見にこないという書き込みがあり、久しぶりにU-12甲賀トレセンの練習を2時間見させていただきました。

 私もだいぶ前になりますが、甲賀トレセンスタッフの一員でした。

 行ってまずびっくりしたことがあります。練習メニュー、そしてその時間配分がA4用紙に書いてあったのです。私の頃はこんな用意はしなかったです。やっぱり子どもたちは勿論、保護者やトレセンスタッフに向けての配慮なのでしょうか。すごいなと思いました。

 

 その日のメインで指導をしているのは、甲賀トレセンスタッフ、三雲東の東くんでした。私は、彼の小学校時代、彼がトレセンメンバーだったので、少し関わりを持ったことがあります。
 今でこそ腹の出たおっさん(失礼)ですが、その当時は、技術も高く、足も速い、甲賀トレセンの中心メンバーでした。
 全体を見ていて感じたのは、指導のメインは東くんなのですが、試合形式の練習などでは、他のトレセンスタッフが、グラウンドを取り囲んで、個々に気づいたことを指摘していることでした。トレセンスタッフ全員で子どもたちの指導にあたっている感じがしました。
 もう何回か練習を重ねているのでしょうね。名前を呼ばれている子もいました。子どもたちの中でも、名前を呼びあっている光景も見られ、素敵だなと思いました。私がやっていたころは、メインのコーチにまかせきりで、他のスタッフのサポートは弱かったなと思い返していました。

 

 練習の中で、重点を置かれていたのは、ファーストタッチのトラップと、マイボールの時に、ボールを失わないということでした。
 練習メニューを紹介しましょう。練習のメニューの最初は三角パスでした。コーンで一辺12Mの三角形を作ってパスをします。観る、コントロール、パスの質、ファーストを持ち出す、タイミングよく動き出す、関わりを続けると用紙には書かれています。
 私がこの中で、あまり聞きなれない「持ち出し」という表現に目がいきました。
 止めて、そのあとドリブルでボールを動かすのじゃなくて、一発で次の動きにつながるトラップをすることをボールを持ちだすと書いているのです。
 この練習はとても大事だなと思って見ていました。
 右足でも左足でも、止めて次に動きやすい形を確保する。そのためには、どの方向にボールを出したらいいのか、その距離は、また、その前に顔をあげて、まわりを見て、相手がいない場所を見ておくなど、ボールをとめてからよいしょではなくて次のプレイに生かせるトラップの必要性。このことはスピーディなゲームの展開につながると思いました。
 
 今日はU-12甲賀トレセン練習からいろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。


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コメント: 1
  • #1

    藤田コーチ (月曜日, 25 7月 2016 08:00)

    トレセン活動にあたられている指導者の方々には、いつも感謝の言葉しかありません。

    自分のチームの指導を時に我慢され、時にご家族や仕事も調整され、トレセン活動されている事と思います。

    だからこそ、トレセンに選手を送り出す側も、これからもしっかりしたいと思います。

    トレセンに行けば何か教えてもらえる、大間違い。自分から貪欲に吸収しに行く場、こうでなければ話になりません。

    これからも、宜しくお願い致します。