「合宿を終えて 〜乾さんの話〜」平元文雄

「合宿を終えて 〜乾さんの話〜」平元文雄

 希望ヶ丘文化公園青年の城を宿泊地として、二日間の合宿が大きな怪我や
体調を崩す子もなく、無事終了しました。

 台風接近に伴い、天候は不安定でしたが、団員のお母さんやお父さんの丁寧な準備や進行により、楽しい合宿となりました。
 一日目に行ったゲームラリーは、日ごろやったことがないバスケットボール、バドミントン、卓球やダーツなどをしました。
 特筆すべきは、「文武両道」と銘打って、サッカーに関する問題や各学年別に考えられた算数の問題にも挑戦しました。国内に数多くのスポーツ少年団があると思いますが、合宿中に算数の問題を解いている団は菩提寺だけじゃないかと思いました。

 合宿の閉めで、保護者である乾さんが、「文武両道」コーナーで出された問題の解答をお話ししてくださいました。長い話でしたが、子どもたちは騒ぐこともなく、あくびをすることもなく、お話に引き込まれていました。
 もちろん、乾さんの話し方のうまさが大きいですが、話の内容も子どもたちの興味関心に深く結びついていたからだと思います。だから、子どもたちはあきることもなかったのです。その流ちょうな話し方はとどまるところを知りませんでした。まるで落語家の落語を聞いているようでした。
 乾さんのおじいさんもとてもお話の上手な方です。お母さんもその伝統を受け継いでおられるのでしょう。

 私たち指導者もよく子どもたちに話をします。話を聞いていない子を見ると、すぐにしかってしまいます。注意をするのは大事だと思うのですが、その理由をすぐに子ども側に返してしまうのではなく、自分の話し方がわかりにくいのではないか、話が長いのではないかと、自分自身に返してみることも大事なのではないでしょうか。
 乾さんの話を聞いていて、そういうことを考えました。
 さらに、サッカーの指導に関しても、試合とかの結果が出ないと、すぐに、その原因を子どもたちに返してしまうことが多いのですが、自分自身の指導に返してみて、もっと指導に工夫を加えてみるとかが大事なのではないかと思いました。

合宿2日間の様子(9/18〜19)