「二つのプレイ」平元文雄

「二つのプレイ」平元文雄

 昨日は5年生以下の大会である木下杯の甲賀ブロック三次予選が水口スポーツの森人工芝グラウンドで行われました。


 最後の信楽戦に勝利すれば県大会に出場できるところまで頑張りました。得点のにおいは十分していたのですが、決めきれずに1-2のスコアで敗れてしまいました。残念な結果に終わってしまいましたが、次をめざして、再びチャレンジしてほしいなと思っています。

 この信楽戦で印象に残るプレイが二つありましたので、紹介してみたいと思います。

 一つ目は、信楽チームの上手なスピードのある子がシュートブロックにあったのでしょう。足を痛めてうずくまってしまいました。主審も気づかれてプレイをとめて、その場に行かれ、その選手をピッチの外に運び出されました。試合の再開場所からは遠く離れていたのですが、しばらくたってから、菩提寺の選手数人がその子のところに駆け寄りました。きっと、「大丈夫」と声をその選手にかけたのでしょう。しばらくたってからでしたのでベンチの指示だったかもしれません。でも素晴らしいプレイでした。自分たちで判断して行ったプレイなら、なおのこと素晴らしいことです。私は応援席から見ていて、主審の方にグリーンカードを子どもたちに提示してほしいなと思っていました。

 二つ目は試合終了のホイッスルが鳴って、Rくんはグラウンドに倒れこんでしまいました。よほど悔しかったのでしょう。サッカー大好きなRくんのことですから、よくワールドカップなどの大きな試合で敗戦に倒れこんでしまう選手を見ていたのかもしれません。主審に促されて立ち上がり動き出しましたが、私はこのプレイは気に入りませんでした。
試合終了のホイッスルが鳴っても試合終了ではなく、中央に整列して、お互いの健闘をたたえあってはじめて、試合終了だと私は思っています。もしRくんのような子がいたら、今回は主審が行動をうながしてくれましたが、仲間が、「最後までちゃんとやろう」と声かけするようなチームを目指してほしいなと思いました。