「リズムとバランス」平元文雄

 ワールドカップ ロシア大会が終わりました。

 日本の試合は、夜遅くて眠かったですが、全部ライブで見ました。近江八幡市出身の乾選手などの活躍もあり大いに盛り上がりましたね。守備一辺倒ではなく、攻撃もできたことが面白かったし、よかったなと思いました。

 そのほか、私がとても気に入ったシーンを書いてみたいと思います。それは決勝戦開始前のセレモニーに出ていた、元ブラジル代表のロナウジーニョ選手が曲に合わせて「コンゴ」という楽器をたたいている姿でした。両手でリズミカルにとても楽しそうに笑顔いっぱいで叩いていたのです。私は彼の往年のプレイもこのリズムそのものだなと思いました。

 

 だいぶ前になるのですが、私が1年生を担任した時、運動会で「恐竜サンバ」というダンスをしました。そのダンスの中に、八呼間こんな動きがありました。手は両手を広げるー閉じるを4回、足はサイドステップ(右足を右に開くーその右足に左足を寄せる)を4回というものでした。

 クラスで一人だけできない子がいました。全体練習が終わってから個別に練習をしたのですがなかなかマスターできませんでした。おそらくこの子は頭の中ではリズムをつかんでいたのだと思いますが、そのリズムを手と足という二つの動きにつなげるのが難しかったのだと思います。手だけだったら、足だけだったら動きをクリアできたのでしょう。

 でもリズムを動きに伝えるのは難しいことなのだなと思ったことでした。

 

 サッカースポーツ少年団に入ってくる子で、サッカーだけでなくスイミングもやりたいという子がいます。私はその子やその保護者には、「スイミングもやらせてください」と言っています。土曜日はスイミング、日曜日はサッカーでいいのじゃないでしょうか。

 スイミングはクロール、平泳ぎ、背泳、バタフライと泳法も違います。手や足の動き、呼吸の仕方もそれぞれ違いますね。サッカー以上にそのリズムやバランスが問われるスポーツだと思うのです。これらの経験はサッカーにも生かされるのではないかと考えます。

 私は小学校年代にはいろんなスポーツに親しんでほしいなと思っています。