「木を見て森も見る」平元文雄

「木を見て森も見る」平元文雄

 出版業界の小説部門では名だたる作家の人たちが選考する芥川賞や直木賞が注目を浴びます。しかし近年では書店従業員さんなどが選考する本屋大賞が注目を浴びるようになってきました。今年の本屋大賞2位の「ひと」という小野寺史宜さんの本を読んでみました。すごく軽快な文章ですらすらと読むことができました。本の巻末に同じ小野寺史宜さんの「ホケツ!」という本が紹介されていたので読んでみました。サッカーのことがいっぱい出てくる青春小説でした。
 その中で、ことわざ「木を見て森を見ず」が出てくるのです。サッカーでいうと、木とはボールとマークする相手、森とは全体の様子です。この小説の中で、ボールやマークする相手はしっかり見なければならないが、全体を見る視野の広さが必要だと話されます。それがタイトルにした「木を見て森も見る」です。
 私はこのフレーズが気に入ったので、本の受け売りではありますが、この県選手権大会ブロック三次予選でこの話をしました。話だけでは集中しないと思い、子どもたちに最初に地面に木という漢字と森という漢字を書かせました。
漢字は本当によくできていますね。木が一つが木、木が二つが林、木が三つが森なんですよね。
 子どもたちにどれだけ沁みこんだかはわかりませんが、三次予選は素晴らしい試合ができて県大会の出場を決めました。試合を重ねるごとにいいチームになってきた感じがします。
県大会出場おめでとう!
県大会での活躍期待しています。