「紙芝居」平元文雄

 今回もサッカーのことではないですが、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 
昔、授業で「紙芝居」をする時にこんな歌を歌いました。
  紙芝居、紙芝居、ルールル ルールルルー 
  紙芝居屋のあのおやじはもういない・・・
ちっちゃな箱に 大きな夢つんで ジンジャカ やってくる
こわいろまじりの おやじの声が おいらの耳をほじくる

 私の小さかった頃、学校の休みの日曜日だったと思います。
いつもの決まった場所に紙芝居屋さんが自転車でやってきてくれました。
遊んでいたみんなはいったん遊びをやめ、家に帰り、小銭をもらい
その場所に集まりました。握りしめた小銭で水あめを買うのです。
それがうまいのです。水あめの上に赤い食紅がつけられて小さなコーンが
とんがり帽子のようにかぶせられました。
紙芝居は3つぐらいおじさんがしてくれたでしょうか。紙芝居は一応聞いていたと
思うのですが、子どもたちの興味は紙芝居の間に入れられていたクイズでした。
簡単なクイズですが、それに正解するとまた、水あめがもらえるのです。私たちは必死でした。
昨年の菩提寺SSSの合宿でも「江戸時代の8代将軍は誰でしょうか」などの問題が
ありましたね。5、6年の子は全く分からないなか、3年生のRくんが答えてくれて
びっくりしたものですが、この紙芝居屋さんのクイズもそんなたぐいの問題でした。
 もう一つ、カタヌキというのがありました。切符ぐらいの大きさに傘とかチューリップ
などの絵柄が少し彫ってあるのです。それを上手に指で割りながら切り抜くと、またおじさんが水あめをくれるということになっていました。私は無器用でしたし、傘の柄などのカーブしたところではいつも折ってしまっていたなーと思いおこします。
 もう、紙芝居屋さんは見られません。でも、各市町村の図書館では、「おはなし会」というのをやっておられます。サッカーの練習も大事ですが、そんなおはなし会にも参加してもらいたいなと思って書いてみました。