「夢中になったこと」平元文雄

 今日もサッカーのことではありませんが、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 

 先日、三雲東小学校で全農杯のブロック予選があった時、あるお父さんとこんな話をしました。

そのお父さんとの話はクワガタ採りの話でした。「菩提寺のまちづくりセンターの近くにクワガタ

がいるところがあるんです。この間、早朝から採りに行ったのですが。クワガタがいるような木を

足で蹴ったらクワガタ落ちてきました」と、こんなお話でした。

 

 私も小さい時に夢中になったことにクワガタムシ採りがありました。自宅から自転車で20分ぐ

らいかかるでしょうか。水口町の今郷の集落の北側にクワガタムシがよく採れる雑木林がありました。

クヌギやナラの木が多かったのでしょう。今でこそ、国道一号線のバイパスが通り木々は伐採されてい

ますが、当時は私たちの楽しみの場所でした。

 

 うっそうとした木々の中へ入り、カブトムシやクワガタムシがいそうな木々をさがすのです。樹液が

出ている木々がその目安でした。

 一番人気はミヤマクワガタのオス(私たちは角が大きいのでミミハイと呼んでいました。メスは角が

ちっちゃくてマメと呼んでいました)

 二番人気はノコギリクワガタ(私たちはその甲羅?の色からアカウマと呼んでいました)

 カブトムシは人気がなかったですね。特に角がないメスは人気がなくて、ボウズと呼んでいました。

 採り方はめぼしい木を見つけてその木を足で思い切り蹴るのです。細い木ならそれでボタボタとクワ

ガタムシが落ちてくるのです。ただ太い木ですと子どものキック力では落ちてこないので、大きな石を

さがしてきて木にぶつけたりしていました。今から思うとひどいことしていたのですね。

 クワガタムシをゲットしたい一心で・・・。その時、大きなハチやマムシなどの蛇には要注意でした。

落ちてきたクワガタムシをそのあとさがしてゲットして帰宅していました。

 ノコギリクワガタの2匹の角を掛け合わせて、ひっくり返した方が勝ちなどとルールを決めて遊んだり

もしていました。家に帰ってきたら、小さな箱に近くの銭湯からもらってきたおがくずなどをしいて大事

にしていたと思います。

 とれたカブトムシは学校にも持っていって見せびらかしていましたね。

 

 近年、都市開発が進んで、カブトムシのすみかも減ってきているでしょう。それでも、先ほどの菩提寺

まちづくりセンター近くの雑木林ではないけれど、まだまだ、よくさがせば、カブトムシやクワガタムシの

すみかは見つかると思います。ネット販売で買えるかもしれませんが、それは寂しいことですね。