「少しは貢献」平元文雄

  菩提寺SSSや岩根SSSの卒団生は中学は甲西北中学校へ行きます。サッカーに関して言いますと、クラブチームに行く子もいますが、ほとんどは甲西北中学校のサッカー部に入部します。

 今年度甲西北中学校サッカー部は夏季の県総体ではベスト4、そして11月に行われた冬季サッカー大会では見事優勝しました。クラブチームに行く子が多くなって、中体連のサッカーの質が落ちたという声も聞きますが、それでも県下にサッカー部は数多くある中で好成績を収めたのはすごいことだと思います。もちろん指導されているコーチの方々の指導の賜物だとは思いますが、この子たちに基礎基本技術をていねいに教えたり、考えることの大事さを教えたりしてきた私たちスポーツ少年団の指導者も少しは貢献しているかなと思っています。

 中学校の話をしたついでに、もう一つ嬉しいなと思っていることがあります。

 それは近年、甲西北中学校の生徒会長を菩提寺SSSの卒団生が占めているということです。たまたまなのかもしれませんが、昨年大学生になったKくんをはじめとして、高1のKくんや中3のIくん、そして中2のTくんと続いているのです。

 生徒会長は先生や親から「お前やれよ」と言われてやるものではありません。自分で「少しでも学校の自治に役立とう」とか「学校をよくしよう」とか思って立候補するのでしょう。すごいことだなと思います。

 この4人は私は小学校でのサッカーの場面しか見ていませんが、基本的にまじめだと思います。でも真面目一辺倒かと言えば、IくんやTくんのようにユーモアを解する力を持っているなあと思うのです。このことは私は大事なことだなと思っています。ユーモアというのは周りの雰囲気を柔らげてくれます。そして楽しませてくれます。「おちゃらけ」モードは度を過ぎると「悪ふざけ」モードとなることはありますが、他人を攻撃したり、度を過ぎたりしない限り、この素質は大事だなーと思っています。遊び心を持つというのでしょうか、型にはまらない力は大事だと思うのです。

 菩提寺の指導者も私の見ている限り、「おちゃらけ」を穏やかな目で見てこられたように思います。子どもたちが成長するためにはそれぞれの個性を認めてあげることが大事だと思います。それはサッカーの場面だけでなく、生活や学習の場面においてもだと思います。

 真面目も大事ですがユーモアを解する力も私はとても大事だと思うのです。とにかく、サッカーを通して学んだことをこれからの生活に生かしていってください。 

 最後に先日アフガニスタンで銃撃を受けお亡くなりになった医師、中村哲さんの本「医者井戸を掘る」を紹介させていただいて終わりたいと思います。

 私も何年か前、図書館でこの本を借りて読みました。こんな医者がおられるんだと感動しました。水の確保のために現地の人々と一緒に汗水流して井戸を掘られた姿に感銘を受けました。まさしく国際貢献です。日本のマザーテレサ(私が勝手につけました)、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。



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コメント: 2
  • #1

    村上 (火曜日, 03 3月 2020 20:59)

    平元監督
    長い間お疲れ様でした!
    卒団式でお会いしたかったな〜と後悔しています�
    隼に話したら行ってくる!と。
    ちゃんと話し出来たでしょうか?(笑)
    グランドや試合会場に行ったらいつも監督がいるのが当たり前でしたが、もうその姿が見られないんですね?!少し淋しいです。
    中学でも、息子達の試合を見に来てくださってありがとうございました!
    親も子供達も、みんな喜んでました!
    いつも温かい眼差しで見守ってくださり、私達は幸せでした。
    春からこの子らは高校生になりますが、スポ少で学んだ事はこの先もずっと活かされると思います!
    菩提寺サッカースポーツ少年団!
    最高でした!
    平元監督!お世話になりました!
    少しゆっくりしてくださいね。
    お疲れ様でした!
    また、高校サッカーも見に来てくださいね^_^

  • #2

    村上 (水曜日, 11 3月 2020 16:39)

    平元監督!
    長い間大変お疲れ様でした。
    ありがとうございました!