「チームカラー」平元文雄

「チームカラー」平元文雄

 今年も雲井招待に招待していただきました。今年は菩提寺も待望のママさんチームを結成し、参加することができました。人数は5人ギリギリでしたが、楽しい一日を過ごせたと参加したお母さん方からはお聞きしました。
 雲井とまではいきませんが、サッカーの好きな人が集まってボールを蹴れる、そんな人々が増えるといいですね。サッカーの町菩提寺にならないかな!
 ちょっと話しはずれますが、大学の時に山梨県韮崎というところで合宿をしたことがあります。富士山が遠くに見えるいいところでした。そこで私がビックリしたのは、日曜日だったと思うのですが、グラウンドにねじりはちまきをした魚屋さんや、これから仕事に行こうかなというスーツ姿のおじさんなど、見るからにいろんな職種の方たちが集まって試合の準備をされ、試合をされるのです。これがサッカーの町韮崎だなと思いました。元日本代表の中田英寿氏も韮崎高校出身なのも頷けます。
 さて、今大会で目についたのは本部テントの色が黄色だったことです。雲井チームはユニフォームの色も黄色で通されています。
 私が雲井で指導者をさせていただいた頃、この色は実りを迎えた稲穂に色をイメージしていると聞いた記憶があります。間違っていたらごめんなさい。
 そうだとすると、小さい苗がぐんぐん大きくなって多くの実を一本の細い苗からつけていく姿をイメージされているのでしょう。菩提寺にはチームカラーはありません。ユニフォームの色も水色、白色、赤色と変わってきました。何かチームの思いを乗せたカラー(理念)を持ちたいものだと思います。
さて、昨年の雲井招待で雲井チームから記念品をいただいて丸一年になります。(私のであった先生―雲井スポーツ少年団 永井先生)今年の大会はずっと指導を続けてこられた永井先生が体調を崩されたとのことで、お出会いできなかったのが残念でした。
 懇親会のあと水口まで送っていただいた雲井チームのお母さんが、「永井先生にうちの子どもを指導していただいています。先生は練習が終わったあとも一人、グラウンドの草をぬいておられるのですよ」とお聞きし、さすが永井先生と思わざるをえませんでした。
 そういえば、私が雲井でコーチをさせていただいていた頃も、当時、雲井の練習の最後にはいつも指導者も入って試合をしていたのですが、その時間前になると、すっと練習をぬけられて、なかなか長方形の形が取れないグラウンドをラインカーを引っ張り出して白線を引いておられたのを思い出します。
 指導者はサッカーの技術を教えるだけではない、先生の姿を見て私は教えられた気持ちでいます。
 いま、永井先生の教え子が、小西さんをはじめとし、タッグを組んで素晴らしい団運営をされています。今までから、永井先生の姿を見てこられて、それを継承していこうとされているのが私の目には映ります。
 私も当時若かったので、こどもたちに厳しくあたったこともあったのでしょう。「もう、今度言ったらやめてもらおう」と思っていたとおっしゃったことがありました。

 閉会式での先生のいつもの元気なお声が聞けませんでした。
 無理なさらず、養生されて、また、元気な姿を子どもたちの前に見せてください。